南の真珠 シエンフエゴス

ハバナから南東に250Km、カリブ海に面した港町シエンフエゴス

人口17万、”南の真珠”と呼ばれとても落ち着きのある風光明媚な都市で、旧市街が2005年に世界遺産に登録されました。

キューバの地方都市のうち一番お気に入りの都市です。その主な理由はといえば、火力発電プラントの建設で何度も通った場所だからです。                  

火力発電プラントの建設は、1975年の契約から完成までおよそ3年、当時私は、商社マンとして駆け出しの若干20代の若者でした。シエンフエゴスの人と街のお蔭で、本当のキューバの良さが理解できたのかも知れません。     

日本人がほとんどいなかったこの地方都市に、多くの日本の技術指導員が滞在しましたが、この街の人々は皆とても暖かく迎え入れてくれました。純粋で嫌味のない性格、ラテン気質の明るい人生観で、毎日楽しく暮らすその姿は、まさに見習うべきものでした。

日本人を見たことがないと、バスに乗り会いに来てくれた家族ともすぐ仲良くなれました。その後、何度も家に招待され、手作り料理やラム酒をご馳走してもらいました。

キューバでは、東洋人の区別ができません。すべて中国人となってしまって、”チーノ”と呼ばれてしまいます。しかし遠い国にも関わらず、日本について大変興味を持っているのには驚かされました。

半世紀近く経った火力発電所、今でも発電しその電力をキューバ全土に供給しています。

シエンフエゴスの街の人々は50年の時の流れで変わっても、街の風景は変わっていません。そのままタイムスリップしてしまいそうです!                                                                     そして語り尽きないほどの想い出が、次々と溢れてきます・・・

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