グアンタナモはキューバ南東部の都市でサンティアゴデクーバの東方70Kmにあります。
グアンタナモは、グアンタナモ湾の最深部から20Km北方の地点にあって、人口は20万人の都市です。

グアンタナモは、周辺に広がる農業地帯で、サトウキビやコーヒーの農産物加工、コーヒーの精製、製糖、チョコレート製造、酒類の製造、製塩などの工業が盛んな地域です。

そして米軍基地があることでも特に有名です。米軍基地がキューバにあるのは、1898年の米西戦争後に、アメリカがキューバの独立を助けた見返りとして、1903年「グアンタナモ永久租借条約」で、キューバが基地の土地をアメリカに貸与する合意をしたためです。

アメリカは現在もキューバに基地を置いていますが、キューバ側はこれを不法と見なし、強く返還を求めています。グアンタナモ基地の管理者はアメリカ南方軍です。

1959年のキューバ革命後、フィデル・カストロ政権はこのアメリカ軍基地を非合法と非難、租借料は一度受領した以外は受け取りを拒否してきました。

2008年オバマ大統領は大統領選挙で、グアンタナモの収容施設を閉鎖すると公約したが、共和党の議会議員の反対で、頓挫した。バイデン前大統領も任期中の同施設の閉鎖を公言したが、最終的に閉鎖には至らなかった。

2025年1月トランプ大統領は、国防総省と国土安全保障省に対して、グアンタナモ基地に不法移民を最大3万人収容する施設の設置準備を命じた。

この様にグアンタナモ米軍基地に関して、キューバは不法に占領された領土で、テロ容疑者らの超法規的拘束や拷問が行われていることに対し、アメリカに強く反対、返還を求めています。

