キューバの世界遺産その3

キューバの世界遺産の第3弾として、次の3ヵ所について解説します。

ビニャーレス渓谷:キューバにあるカルスト地形の窪地で、渓谷の面積は、132 km² 。      ピナル・デル・リオ州ビニャーレス市の真北にあたるオルガノス山脈に位置しています。

渓谷の麓では、伝統的な農法によってタバコ(葉巻の葉)などが栽培されており、その耕地が独特の景観を提示している。

また渓谷周辺の斜面にはいくつもの洞穴があり、洞窟内の川をボートで見学出来るので、観光の目玉となっています。

キューバ南東部のコーヒー農園発祥地の景観: キューバのサンティアゴ・デ・クーバ州とグァンタナモ州にまたがる、81,475 ha の土地に、171のコーヒー・プランテーションの遺跡が点在する。

18世紀、ハイチ革命によってサン=ドマングがハイチとして独立すると、白人たちは多くの黒人奴隷を連れて、当時スペイン領であった隣の島キューバに移り住んだ。                 

19世紀には多くの農園が作られたが、ハイチ伝来の伝統的経営は、その頃コーヒー栽培が始まったブラジルなどの南米大陸諸国の新しい手法との競争に負け、キューバでのコーヒープランテーションは漸次衰退していった。

アレハンドロ・デ・フンボルト国立公園:キューバ北東部に位置する広大な公園。ここはカリブ海に面した山岳地帯を含み、氷河期にカリブ海一帯の生物の避難所となったために、固有種を含む多くの生態系が見られます。                                        

この地は常に貿易風にさらされていて、キューバで最も雨が多いエリアで、森林に覆われた山々からキューバ最大のトア川が流れ、生物の多様性が際立っています。                    

公園の名前はドイツの偉大な地理学者であるアレハンドロ・デ・フンボルトがキューバを訪れたことに由来するものです。

タイトルとURLをコピーしました