キューバは社会主義国であり、独特な経済・通信システムがあるため、行く前に充分な準備がどうしても必用です。
キューバ旅行 事前準備-1

キューバの両替事情
現在のキューバの通貨とその両替事情は非常に複雑です。2021年の通貨統合(CUCの廃止)以降、公式レートの大幅改定が進められている一方、依然として政府の「公式レート」と市場の実態「非公式(闇)レート」との差が大きい状態が続いています。
通貨の基本(使用されるお金)

キューバ・ペソ(CUP):現在のキューバ唯一の法定通貨です。

外貨(米ドル・ユーロ):実質的に最強の通貨です。カサ(民泊)の宿泊代、タクシー、高級レストラン、リゾート内でのオプショナルツアーなどは、ペソではなく米ドル(USD)やユーロ(EUR)の「現金」での直接支払いを求められるケースがほとんどです。
【参考】公定レートと実勢レート: 銀行や空港の公式窓口では公定レート(1 USD=120 CUP)で計算されますが、街中のレストランやカサ(民泊)などでは実勢レート(1 USD=500 CUP前後、またはそれ以上の変動)で計算されるケースが一般的です。なお、基本公定レート(政府の貿易、国営企業間の決済用)は、1USD=24 CUPです。間違えないようにしましょう。
「公式」と「非公式」2つの両替レート
キューバ国内では、どこで両替するかによって手に入るペソの額が大きく変わります。

公式レート(CADECA・銀行など)

政府が運営する両替所(CADECA)でのレートです。2025年末以降の外国為替市場の改革(変動制の導入など)により公式レートも引き上げられましたが、依然として非公式レートに比べると旅行者にとっては不利です。
非公式レート(街中の実勢レート)
現地のレストラン、カサ(民泊)のオーナー、個人のタクシードライバーなどを通じて外貨をペソに換える際の実質的な市場レートです。

公式レートに比べて圧倒的に多くのペソ(CUP)が手に入るため、旅行者の多くはこの方法で少額のペソを手に入れています。現在の正確な実勢レートは、現地で広く参照されているニュースサイト El Toque(エル・トケ)などで確認できます。
クレジットカードとATMの注意点
ATM・カード払いは大損のリスク


ATMで現金を国際キャッシングしたり、店でクレジットカードを使ったりすると、強制的に不利な公式レートで計算されてしまいます。
米国系カードは使えない

アメリカ資本の銀行が発行したクレジットカード(Amexや一部のVisa/Mastercard)は、キューバ国内の決済やATMで一切使用できません。また、機械の故障や通信障害も頻発するため、カードは医療緊急時などの予備と考え、基本は「外貨現金」を頼りにしてください。
賢い両替・支払い戦略
日本円は使えない


日本円からペソへの両替はハバナの空港など極一部に限られます。街中や地方都市では一切使えないため、日本を出国する前に必ず「米ドル(USD)」または「ユーロ(EUR)」の現金に両替して持参してください。
外貨は「小額紙幣」を多めに


キューバではお釣りの外貨が不足していることが多いため、1ドル札、5ドル札、10ドル札(ユーロなら5ユーロ、10ユーロ札)などの小額紙幣を大量に用意していくのが鉄則です。
一度に大量のペソに換えない

キューバ・ペソ(CUP)は、旅行が終わっても外貨(米ドルや円)に再両替して戻すことができません。また、多くの観光消費(宿・長距離移動・リゾート)が外貨建てで行われるため、ペソが必要になるのは「ローカルな食堂での飲食」や「フリーマーケットでの買い物」程度です。ペソへの両替は、カサのオーナーなどに相談しながら、2〜3日分ずつこまめに行いましょう。
