キューバの治安事情

キューバの治安は、深刻な国内の燃料・経済危機に伴い急激かつ確実に悪化しています。これまで「中南米の中では比較的安全」とされてきましたが、そのイメージは過去のものとなりつつあります。日本の外務省は、2026年6月25日にキューバ全土の危険レベルを「レベル1(十分注意してください)」に引き上げ、渡航者へ強い警戒を呼びかけています。
治安悪化の主な背景と現状
インフラの崩壊と連動


深刻な燃料不足により、首都ハバナを含む全土で1日15〜20時間以上の大長時間の停電や、それに伴う断水が頻発しています。
凶悪犯罪の増加

困窮した市民による強盗や強盗致傷事件が相次いでおり、日本人が被害に遭う事例も出ています。
白昼の犯行
従来は夜間の犯罪が中心でしたが、最近では日中の明るい時間帯や自宅・ホテル内であっても強盗が発生しています。
特に注意すべき危険エリア
ハバナ旧市街(ハバナ・ビエハ)& 市街地中心部(セントロ・ハバナ)

世界遺産などがあり観光の中心ですが、最も強盗事件が連続しているエリアです。夜間は決して近づかず、日中も1人や2人での行動は避けてください。
ビーチや観光施設(プラヤ・デル・エステなど)

外国人観光客を狙ったカメラ、スマホ、バッグの置き引き・ひったくりが多発しています。
渡航の際の重大な注意点(2026年の決済規制)
クレジットカードの利用制限が非常に厳しくなった。

◆米国系カードが使えないことに加え、2026年6月にはVISAおよびMastercardの取り扱いも停止されました。
◆金融機関や外貨送金サービスを通じた日本からの送金も事実上不可能です。


◆「カードが使える」と思い込み、現金をわずかしか持たずに困窮する事例が多発しています。必ず出国までに十分な額の現金(米ドルまたはユーロ)を持参してください。※日本円の両替・利用はできません。
巻き込まれやすい犯罪・トラブル

◆闇両替詐欺:「良いレートで両替する」と声をかけられ、現金を盗まれたり持ち逃げされたりする被害が多発しています。

◆ぼったくり:親しげに近づいてきた現地人に道案内をされ、共犯者が経営する飲食店で高額な請求をされるケースが定番です。

◆医薬品の不足:市中では外国人が医薬品を入手することはほぼ不可能です。持病の薬だけでなく、常備薬や蚊を媒介とする感染症(デング熱など)対策の虫除けも日本から必ず持参してください。
安全を守るための行動マニュアル

◆スマホ・貴金属を露出しない:路上での歩きスマホ、カメラの首掛けは格好の標的になります。
◆知らない人の誘いに乗らない:陽気さを装って近づいてくる現地人とは一定の距離を保ちましょう。
◆正規ルートのみ利用する:宿泊は政府認可のホテルや「カサ・パルティクラル(認可民宿)」を選び、タクシーも正規のもの以外は利用しないでください。

